外部環境の様々な要因によってストレスや精神・身体的疲労が気づいていないうちに溜まっている現代人が増えている中、脳波測定器は自分のコンディションを客観的に測定できるツールとして注目を集めています。脳波と言うと、専門機関で測定するイメージを思い浮かべる方もいるかもしれませんが、最近は家庭用の様々な脳波測定器が発売されています。今回は muse 2 をはじめとした、スマートフォンアプリを利用して今の状態を簡単に測定できる脳波測定器をご紹介します。
1. 脳波測定器はどんなシーンで使われている?
家庭用の脳波測定器はメディテーションや学習能力UPなどの目的でつかわれていることが多く、最近ではヨガやスポーツ教室のインストラクターなども、受講生の状態を可視化するために使用するケースが増えてきています。他にも以下のようなシーンで効果を感じられると注目されています。
・ メディテーション・瞑想
・ 頭脳訓練
・ 注意力低下 / 集中力低下の予防
・ 生活でのストレス緩和
・ 睡眠不足/不眠症の改善
・ 脳と体の休憩
・ ヒーリング効果
・ 学習能力UP
2. 脳波(Electroencephalography:EEG)の種類
脳波は人・動物の脳から発生する電気活動を波長の形で表した「意識の状態を知る指標図」とも言えます。周波数によって、α波、β波、θ波、δ波に分類され、様々な外部環境等からの影響を受け、人の脳波の状態は常に変化しています。特にβ波は視覚/聴覚/触覚等を通じて反応する為、私たちの暮らしの中ではβ波が多く発現しています
・α波:安静状態で、リラックスして集中がゆるい状態
・β波:活動的な状態、緊張、不安やストレスを感じる時、計算中等
・θ波:浅い睡眠、夢見の状態
・δ波:深い睡眠に見られ、デルタ波の発現量によって睡眠の質を左右
これらの脳波を測定する為に、脳波測定器は頭に固定して頭部につけるタイプが多く「EEG脳波センサー」という脳波を測定するセンサーによって家庭でも簡易測定ができます。脳波測定機器というと高価というイメージがありますが、家庭用機器は2万円〜4万円の間で購入可能です。
参考:
総合健康開発研究所(http://www.souken-lab.co.jp/nouha.html)
脳波基礎知識(http://www.chugaiigaku.jp/upfile/browse/browse1861.pdf)
3. EEG脳波センサー搭載の脳波測定器
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NASAやMIT等、教育・研究機関や医療機関の現場で多く活用されている『Muse2』 | ハーバードイノベーションラボでインキュベートされたBrainCo社の脳波測定デバイス「FocusCalm」 |
■特徴 ・7つの繊細なセンサーで脳の状態を細かくチェック ・NASA、MIT等、研究機関でMUSEを活用したプロジェクト実績多数 ・4つの機能で脳波測定だけではなく、心拍数や呼吸を測定し身体の状態を客観的にサポート :①脳波 ②呼吸 ③心拍 ④身体バランス ・利用者の脳波を分かりやすく表現 例えば、脳が活発な状態は強風の音が、落ち着いている状態は鳥のさえずりの音が聞こえます ・瞑想の質を細かく可視化することが可能 ・持ち運びと装着しやすいシンプルなデザイン ・アプリケーション内の解析・分析機能が充実 ・Bluetoothでスマートフォンと簡単接続 |
■特徴 ・2015年に創業されたBMI(ブレインマシンインタフェース)ウエアラブルのパイオニア的企業であるBrainCo社が開発を手掛ける。 ・MITやNASAなど多くの企業・研究機関・教育現場で導入されている実績がある ・スポーツ選手のトレーニングで世界的に活用されている ・ニューロフィードバックとブレイントレーニングの原理を用いて、精神の緊張や作業量(脳がどれだけアクティブか、またはリラックスしているか)をリアルタイムに測定します。 ・付け心地のよいデバイス、Bluetooth接続で操作が簡単 ・瞑想ガイダンスによって日々の瞑想記録をアプリで管理 ・Focus(集中)とCalm(リラックス)の両面をトレーニングする独自のゲーム機能 ・瞑想以外の作業や生活での脳波測定に幅広く対応が可能な「Tracker」機能を搭載している ・電極が前頭部分に集まっており、計測が安定している ・GoodBrainアプリにて脳波・バンドパワー・集中度・リラックス度の計測が可能(リアルタイム計測・多人数同時計測等も可能) |
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「脳波×AI」睡眠に特化したスマートアイマスクLUUNAは、睡眠中に利用者の脳波をモニタリング・測定が可能な商品。 | 脳トレーニング&瞑想を通じ現代人にストレス管理のソリューションを提案する商品 |
■特徴 ・アイマスク型の脳波測定商品 ・快眠への誘導 :専用アプリケーション(無料)を通して利用者の状態に合わせた音楽をAIで作成し、 音楽のボリュームも自動で調整され、リラックス状態へ導く。 ・スマートウェイクアップ機能でスッキリ目覚めることが可能 :脳波状態に合わせたアラーム機能は、設定したアラーム時刻の直前で最も「浅い睡眠」の状態時に起こしてくれる。 ・Bluetoothでスマートフォンと簡単接続 |
■特徴 ・1日15分の利用で注意力とリラクゼーション状態を日々記録/追跡 ・アプリのプログラムと連動した脳のエクササイズが可能 ①リッスン(聞く) イヤホン利用で、左右異なる周波数の音により、バイノーラルビートと呼ばれる聴覚錯覚が発生。 ※バイノーラルビートは、人間をリラックス状態にする効果があると科学的に証明されている。 ②ブレス(息) 呼吸を整えるトレーニングをすることで、ストレスフリーの状態を誘導。 ③ムーブ(運動) 音楽を聴きながら、画面に指を当てて動かすことから、意識をコントロールする力を育てることが可能。 |
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日本語対応のアプリで楽しむ脳トレーニングゲーム・瞑想 |
■特徴 ・日本語対応の専用アプリでリラックス状態になる為の瞑想のトレーニングと 集中力の向上の為の脳トレーニングに別れている。 ・3つ(Calm/Appreciate/Focus)の光でリアルタイムで脳波をお気軽に確認が可能 ・持ち運びが便利なサイズ ・Bluetoothでスマートフォンと簡単接続 |